究極のデトックス！パンチャカルマの至福。施設での一日のスケージュール
ただいま、南インドケララ州で究極のデトックス！パンチャカルマを21日間体験中です。
究極のデトックス！パンチャカルマを受けると、どのようなスケジュールで1日を過ごすのか。これからパンチャカルマを受けようと思う方の参考になればと思い、ご紹介します。様々な施設がありますが、こちらは私の滞在している施設でのスケジュールです。南インド料理の教室やアクティビティなどがある施設もあるようですが、当施設はレジャー的なものはないものの、意外とまとまった自由時間が少なく飽きませんでしたよ。
目次
6:30 起床。薬と薬湯とギーを飲む。血圧を測る。
6:30起床です。目覚ましというと、通常ホテルなどでは「ピピピ」というケミカルな音で起こされますが、この施設の目覚ましの仕方は独特です。私の部屋の明かりがつくまで、血圧担当の人が私の部屋の前を行ったり来たり何度も往復して、彼の足音で起こしてくれます。人の足音で起床って、優しさを感じます。血圧を測っていると、別の人が薬と苦い薬湯とギー、1リットルの白湯を届けてくれます。1日白湯を2リットル飲むように勧められています。
7:00―8:00 朝ヨガ講義
360度森林に囲まれたヨガスタジオです。屋根がついていますがとても開放的です。ただ色んな虫がたくさん飛んできますが・・。クラスは、インド人やドイツ人と一緒に受けているので、英語やマーラヤム語や日本語が飛び交っています。
講義の前半は座学で、いかに生きるか。自然とつながる生き方。宇宙とつながる生き方。今を生きる大切さ。マントラの意味などヨガ哲学を学びます。後半はヨガストレッチを行います。
8:00-8:30 朝食
ア―ユルベーディックな食事です。毎回新鮮な素材を使って、１から丁寧に時間をかけて手作りしてくれます。美味しい料理ばかりです。朝食はインド人の彼と一緒に食べていました。彼はフットボールでケガをしてしまい、減量が目的のため1日2食、私とは別の低カロリーメニューです。それぞれの体調や目的に合わせて作ってくれる丁寧な料理がとても素晴らしかったです。
9:00-11:00 トリートメント
トリートメントはたっぷり2時間かけてくれます。メニューは、体調を確認しながら1週間ごとに切り替わります。女性ビジターには女性セラピスト2人が施術してくれ、男性ビジターには男性セラピスト2人が施術する決まりです。写真に3人写っているのは、アシスタントさんが入っているので。
【例：2週目のメニュー】
・ヘッドマッサージ
・全身オイルマッサージ
・バンドル
・フェイスマッサージ
・シロダーラ
・ヘッドマッサージ
施術中静かなので、マーラヤム語の音楽をリクエストしたらyoutubeの音楽をかけてくれました。鼻歌を歌いながら楽しそうに全身マッサージをしてくれます。
右下の写真は薬草による発汗法（スウェーダナ）による1週目の治療です。発汗することで消化力が増し、脂肪が柔らかくなり、老廃物が皮膚から排出されます。体内の経路を広げて浄化させやすくなります。パンチャカルマの前処理として重要な治療になります。
左下の写真は、人生初のシロダーラで2週目の治療です。オイルが額に落ち続けて何とも気持ちがいいです。
ヘッドマッサージのときに、髪の毛もオイルで洗ってくれます。施術が終わった後はターバンみたいに布で髪を巻いてくれて、そのまま2時間置きます。髪の毛がとてもしっとりして、傷んだ髪が生き返るようです。「髪の毛を洗ってはいけない」と言われているので、ここに来てからなんと一度もシャンプーをしていませんが、かゆくもなんともないです。
日中過ごすときのために、大きめのヘアーバンドがあると便利です。私はヘアーバンドを持ってこなかったので、手ぬぐいで髪を巻いています。
トリートメントをしてもらうと、施術中はオイルまみれですが、拭くとサッパリします。1日中頭の先からつま先までしっとりしますよ。
11:00-12:00 瞑想
自由時間ですが、私はこの時間に瞑想しています。施設のペットに牛を飼っていて、日中施設内を散歩しているのでよくみかけます。この時間は瞑想したり、牛とおしゃべりしたりしています。
12:30-13:00 昼食
アーユルヴェーダの食事の基本は新鮮な食材。加工食品はできるだけ避けて、季節や地域の食材が使用されます。スパイスやハーブも大活躍で、消化しやすくしてくれます。ケララの料理はココナツベースです。あまりの美味しさにココナツ料理にハマりそうです。またアーユルヴェーダの食事は、穏やかな環境でゆったりした気持ちで食事を楽しむことも大事。毎日3食ア―ユルベーディックな食事を楽しみながら、心身ともにバランスのいい食生活をしています。
14:00―15:00 トリートメント
午後のトリートメントは、部屋にセラピストさんが来てくれて、肩と膝に薬草のペーストを塗ってくれます。この状態で45分置きます。お見苦しくてすみません。
15:00 ルームクリーニング
毎日ルームクリーニングが入ります。部屋の掃除だけでなく、Tシャツなどの衣服を渡すと洗濯してくれて、後日部屋に届けてくれます。下着類は自分で手洗いします。
16:00-16:30 トリートメント
出発前の問診票で、「首や肩こりの疲れ」と「眼精疲労を改善したい」と伝えていたため、午後は鼻の治療（ナスヤ）と眼精疲労の治療（目に薬湯を流す）をしています。
鼻の治療（ナスヤ）は、薬草の入った水を煮立たせて、その蒸気を鼻から吸い続ける治療です。鼻の治療は頭、目・鼻・耳・喉、首や肩に効果があるそうです。
眼精疲労の治療は、目に薬湯を流し続けてその中で目をパチパチさせる治療です。これがね、ものすごく痛いのです。例えて言うなら、プールの中で裸眼で目を開ける感じ。1回、目を開けるだけでも苦痛なのですが、この治療は片目30回のまばたき×4セット、つまり両目で240回も行います。もうね、拷問みたいな感じです。。治療中はずっと手を握りしめて耐えています。
ドクターに「痛すぎる」と話したら「明日から施術をやめますか？」と聞かれました。痛いから治療を止めるのは本末転倒・・と思い継続することにしましたが、この治療だけはハード。。継続していくと眼精疲労が改善され、きっと痛みも和らいでいくだろう・・と信じて、毎日治療を続けています。
17:00 薬と薬湯を飲む
薬と薬湯と1リットルの白湯を届けてくれます。朝夕合計2リットルの薬草入りの白湯を飲んでいます。一度に飲むのではなく、少しずつ飲み続けるのがいいそうです。
18:00-19:00 夕方のヨガ講義
夕方にもヨガ講義があります。この森林の中にポツンと在るのが、ヨガのスタジオです。夕方も、講義とストレッチの時間があります。
19:00 夕食
シェフの方たちに「この料理は何という名前ですか？」「材料は何が使われているの？」など、毎回コミュニケーションするのが楽しみになっています。みなさんとてもいい方ばかりで、いつも笑顔で答えてくれます。美味しいのでついおかわりしてしまい、デトックスのはずがだんだん太ってきました・・。
21:00 就寝
21時就寝というア―ユルベーディックな暮らし。就寝時間が早すぎるので夜中にふと目が覚めることも多く、時計を見るとまだ23時。ふと目を覚ますと明け方4時だったりします。一日が長く感じるときもあれば、あっという間に過ぎていくように感じる日もあります。
＊＊＊＊＊＊＊
いかがでしたでしょうか。
ゆったりと時間は流れていますが、意外とまとまった自由時間がありません。観光に出かけるようなスケジュールではないので、観光に行きたいときは事前にお知らせしておくとスケジュール調整してくれます。私は観光した日以外は施設の敷地外に出ることもなく、ガーデンを眺めながらこうしてブログを書いたり、日記をつけたり、瞑想したりしています。
毎日3時間ほどのトリートメントを受け、2時間ヨガをし、アーユルヴェーダの食事を3食とる。日本でこの生活をしようと思うと、いくらくらいかかるんだろう。それに宿泊費を含めたら・・1日4-5万円くらいになるかもしれません。そう考えると、自分でビザを取り、航空券を取り、施設に予約して本場のアーユルベーダを受ける方がずっとリーズナブルです。ドクター曰く、21日間もしくは15日間が望ましいそうです。休暇をとって訪印する価値が、ここにあります。
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