色々な種類があるタロットの中でも、オカルトのイメージが強く、使っている占い師もマニアックな人が多いかも・・?といわれるトートタロット。

20世紀最大の魔術師と呼ばれる「アレイスター・クロウリー」という男性によって制作されました。

「買ってみたものの、触れるのがこわい」と畏怖の念を抱いて敬遠される人や、「わぁ。初めて見る絵柄!キレイ!」とわたしのように一瞬でとりこになる人など、人々を惹きつけてやまない独特さがあります。

ところで、”自動書記”というものをご存知ですか。

わたしは以前、千葉県にある麻賀多神社に行ったとき、典研究家・画家の岡本天明氏が”自動書記”によって、高級神霊から「神のお告げ」を得たと聞き、初めて知りました。

自動書記とは、本人の意識とは関係なく、まるで肉体を支配されているかのように勝手に手が動きだして筆記する、心霊現象の一つです。トートタロットも、自動書記によって描かれました。

天使からのお告げ。自動書記。

ときは、1904年。

クロウリーのもとに“聖守護天使エイワス”がやってきます。天使ですからね。目に見えません。。

けれどクロウリーは、その天使エイワスからの”自動書記”によって、さまざまなことを伝授されます。

クロウリーは当時の状況を、「ペンをとり白紙に向かうと聖守護天使エイワスの声は部屋の奥の隅から左肩越しにやってきたようであった。・・実際に(部屋)の隅にいると強く感じた」といっています。

すごい・・

わたしも霊が部屋にきていることを感じることはありましたが、さすがにお告げを受けることはないです。(そりゃそうか) 

以前、なぜか夜中にパチッと目が覚めて「ん?何時頃かな?」と心の中でふと思ったら、しわがれたおばあちゃんの声で「4時だよ」と耳元でささやかれて、飛び起きたことがあったっけ。

お告げでもなんでもなくて、たぶん親切なおばあちゃん霊だったというだけでしたが(笑)

話を戻すと、クロウリーは実に3日間にもわたる声のお告げから伝授されたものを「法の書」という聖典にまとめあげることにしました。

それから30年後。いよいよトートタロット制作へ

「法の書」の制作から約30年。

1938年、ふたたび“聖守護天使エイワス”がクロウリーと女流画家フリーダ・ハリスのもとにやってきます。

クロウリーはもともと、それまでの伝統的なタロットカードの思想を継承しつつも、見直したいと考えていました。

そして、また自動書記が行われたのです。

天使から伝授されたメッセージをもとに、タロットの制作にとりかかることになりました。

当初6か月で完成させる予定でしたが、なんと!5年もの歳月をかけて「トートタロット」とその解説書「トートの書」を完成させることになったのです。

クロウリーとハリスの強い想いとこだわりを感じますね。

ハリスの描いたタロットの絵は、専門的な画家でないにもかかわらず、完成度が高く美しかった。

そして彼女は完成した絵を見て「これは私が描いたものではない。作画中にワイエスが現れ自分の筆を動かしたのだ」といったそう。

カードに描かれた神秘的な象徴体は、宇宙の叡智と美が感じられ、私たちを強く惹きつけます。

トートタロットは人生を創るカード

タロットカード=占いというと、良い悪いの2択のイメージになりがちですが、このトートタロットは、吉凶占断を超えた新しい時代を創造するためのカードとして生まれました。

ここが他のタロットカードとは、一線を画しているところです。

トートタロットにはフールという霊がついていて(あやしくないよ)そのタロット霊が困難を克服する知恵を私たちに授けてくれます。

より幸せになるために新しい自分に生まれ変わるためにどんな困難にも必ず救いの手を差し伸べてくれます。

タロット霊は、ときに優しく、ときに厳しく、私たちに偉大なるパワーを授けてくれます。

鑑定では、トートタロット第一人者であるレオンサリラ師匠に伝授された「魔術師の神殿」という秘儀をつかいます。

あなたもトートタロット霊のパワーを感じてみませんか。美虹(みく)がいつでもお力になりますよ(^^)/

 

テレーマ哲学:「汝の意志することを行え、 それが法のすべてとならん」の記事はこちら。