愛される人になるためのヒケツ

ただいまトートタロットマスター講座を開催しています。先日は愛のカード＃３Empressを学ぶ日でした。ある受講生さんが、「占い師が愛を語るとき、自分の経験から語ることになるのでしょうか」とご質問がありました。いい質問ですね。

確かに占いをするとき、占い師自身の経験や感じたことをベースに語ることもあるかもしれません。占い師自身が体験した洞察や感情は、他人に対しても深い共感を生むからです。

でも占い師としての役割は単に自分の経験を踏まえて語るのではなく、ご相談者の状況や心情を理解し、そこから導き出される天からのメッセージをお伝えすることにあります。占いは、ご相談者の視点に立ってアドバイスをするものと考えています。

愛について語るときも同じで、天から降りてきたメッセージから相手にとって何が最も大切かを見極めてお伝えすることが大切です。相手に寄り添い、愛の本質を伝えることが占い師としての役目ではないかと思っています＾＾

愛といえば、エーリッヒ・フロム著書「愛するということ」という本があります。この本に書かれた一部をご紹介したいと思います。人から愛されたい。人間関係に悩んでいる。自分を愛することができない。そのような方に向けてメッセージをお届けします。

誰でも、人から愛されたい。大事にされたい。尊敬されたいと思いますよね。しかしフロムは愛されることを望む前に「自分から愛すること」の方が重要だ、と云っています。これが愛に対する考え方を根本的に変えるカギだと説いています。

現代社会の愛には誤解がある。

・社会的に成功すればモテるだろう

・外見を磨けば注目されるだろう

・自分に相応しい人がでてきたら、愛することができるだろう。

と表面的に捉えがちである。

このように、お金や外見、運よく好きなってくれる人が見つかれば愛されるだろうという考え方は、失敗に終わりやすいキケンな考え方だとフロムは云います。人から愛されたいことばかり関心がある人は、かえって本物の愛から遠のいていくのだ、と。

なるほど。愛されることよりも、自分から愛することが大切なのですね。では自分から愛するってどうしたらいいのでしょう。

愛することのできる人は、溜め込む人ではなく、与えることのできる人である。モノを与えるのではなく、自分の喜びや知識、悲しみなど、自分の中に息づいている大切なものを分け与えることにある。

それによって相手の心が活気づく。それを見た自分自身もまた満たされた気持ちになる。

愛することを恐れて、自分が何かを失うのではないか・・損をしてしまうのではないか・・そう考えるときもあるかもしれません。

本当に愛することのできる人は、相手にべったり依存したり、期待や要求を一方的に押し付けたり、自分を守るために何かをため込んだりするような人ではなく、むしろ自分の大切なものを自ら与えることのできる、勇気と自立した精神をもった成熟した人間なのだ、というのです。

なるほど。なるほど。人を愛するためには自分自身が人として成熟していなくてはならないのですね。・・・愛することは簡単ではありませんね。

愛のカード＃３Empressにはこのような意味があります。他人を愛することができる人は、他人からも同じくらい愛される。

愛されたい。人から大切にされたいなら、先に愛を与える人を目指していきたいですね。いつもあなたの愛を心から応援しています。

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