【元上司の言葉】

わが社の社員には、三種類の人間がいるのだよ。１人目は、正確に業務をこなし、任せておけるタイプの人。２人目は、周囲の気持ちを汲み、潤滑油になるタイプの人。そして最後は、その両方を兼ね備えたタイプの人。

どのタイプの社員も存在しないと、仕事は上手く回らない。だけど目指すのは、三番目の社員。“周囲の気持ちを汲みつつ、任せられる信頼のできる人”だ。

みくさんは正確に業務をこなすタイプの人だけど、間違えた書類を提出してきた人にも配慮があると、もっといい社員（三番目の社員）になれるよ。

上司の伝え方が良かったのでしょう。わたしの心にストンとおさまって、それ以降「仕事は、正確さに加えて愛が必要だ」という想いを持つようになりました。

あなたにもいるでしょう。

いまも心の片隅にいて、顔をのぞかせる人。出会いによって、成長させてくれた人。自分にない価値観をくれた人。どん底から救ってくれた人。尊さを教えてくれた人。

いまも心に響く人との出会いは、自分の心の中で生きています。

人が変わるのは、一緒に過ごした時間ではありません。出会った人数でもありません。どのような影響を受けたかで決まるのです。

あなたにとって大事なものをくれた人。たとえいま目の前にいない人だとしても、得たものを大切に育ててください。そしてこれからも、心に響くいい出会いがあるといいですね。