評価されなくても、自分を誇れる生き方

ある女性からのご相談です。

先日、会社で大きく評価される出来事がありました。これから仕事の幅も広がりそうだし、苦手なことを少しずつ努力してきた成果がようやく認めてもらえて、とても嬉しかった。

普段私は、友人や同僚に嬉しいことがあると「良かったね！」と一緒に喜んでいます。だから今回、友人や同僚が一緒に喜びを分かち合ってくれるだろうと思っていました。ところが、職場では誰からも「おめでとう」の一言さえなく、スルーされてしまいました。。

「私だけ目立ったから？」「そもそも私に関心がないの？」そんなことを考えていたら、胸の奥が空っぽになったように寂しく、悲しい気持ちになりました。

人に褒めてもらうために努力しているわけではないし、自分がやりたいからやっている。そんなことは分かっている。それでも・・誰かに自分の喜びを分かち合ってもらえたら、もっと嬉しいと感じるのに・・と考えてしまう自分もいます。

さらに、スルーした仲の良い同僚を恨みたくなる気持ちまで湧いてきて、「自分は心が狭いのではないか」と自己嫌悪になってきました。この気持ちをどう消化したらいいでしょうか。

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心の内を丁寧に打ち明けて下さり、ありがとうございました。

人は本来、“共に喜び、共に生きる”存在です。ですから、嬉しいことを分かち合えないとき、心がぽっかりと空いたように感じてしまうのはごく自然なことです。そう感じるのは、むしろ彼女が人とのつながりを大切にしてきた人だからでしょう。

色々考えすぎてしまうと、物事を良くない方に考えが膨らんでしまうことがあります。そんなときは、自分の話に口をはさまず、ただただ話を聞いてくれる人を探して、その人に今の気持ちを打ち明けてみましょう。ただただ話を聞いてもらうだけで、自然に心が解けていくものです。

PS：もし話を聞いて欲しいときは、いつでも美虹にお話ししてくださいね。とことんお聞きしますよ。

そして興味深いのは、「人に褒めてもらうために努力しているわけではないし、自分がやりたいからやっている。そんなことは分かっている。」と、彼女自身が自分のことを客観的に観ていること。

たいてい心が不満でいっぱいのときは、自分の感情に飲み込まれてしまい、客観的に見ることはできないでしょう。一歩離れて「そんなことは分かっている」と気づいている時点で、すでに解決への道に向かっていると思うのです。

心からの喜びは、「誰かに認められること」ではなく、「自分が自分を誇れる生き方」にあります。

古代ローマの皇帝であり、哲学者のマルクス・アウレリウスは、「他人の心が何を思うかに煩わされてはならない。自分の理性に従い、誠実に生きることだけを考えよ。」と云っています。「他人の評価」よりも「自分の内なる声」に耳を傾けることが大切だと云っています。

誰に見えなくても、自分が積み重ねてきたことや成果はちゃんと自分が分かっています。人の反応は移ろいやすいものですが、自分が積み上げてきた価値は揺らぐことはありません。

人はそれぞれの事情や心の余裕の中で生きていて、あなたの成果を心から祝福したくても言葉にできない人もいれば、自分と比べて苦しくなってしまう人もいます。たとえ称賛の言葉がなくても、自分の価値は下がらないことだけは覚えておいてほしいと思います。

“自分で自分を褒める時間”をつくって、「よくここまで頑張ったなぁ」「あの時の努力が報われた！」と自画自賛しましょう。「見てくれる人がいなくても、見てあげられる自分でいること。」それが、あなたをこれから支えてくれる力になります。

他人の言葉よりも、あなた自身の心の声がいちばんのご褒美になりますように。

人に話したくなったら、いつでもお話しお聞きしますので美虹を思い出してくださいね。いつもあなたを応援しています。

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