2024年の春分図から読み解く一年間の運勢
2024年の東京では、3月20日の12:06に春分を迎えます。天空ではおひつじ座0度が新年の始まりです。この瞬間は単なる季節の変わり目ではなく、これから1年を予測するカギになります。東京を起点にした2024年の春分図は、日本の未来、社会の流れ、そして国の運を予測するともいわれています。
この春分図では、人の運勢を占う手法とは異なり、「マンデン占星術」を用います。その国の政治、経済、外交など各分野の動向を読み解き、対策を練るために使われるものです。
たとえば、フランスの場合、首都パリの春分図を作成して占星術的に解析します。すると、春分から1年間のフランスの国の運命や動向を探ることができるのです。そもそも占星術は、古代から王や指導者の政治的判断に使用されてきた歴史があるので、信憑性が高く、どれほど重宝されてきたかが分かります。
私たち鑑定士がよく使うのは生年月日から人の運勢を観ていくものになりますが、「マンデン占星術」の他にも、天候を占う「気象占星術」、地震を予測する「地震占星術」、金融市場や株価の上げ下げを占う「金融占星術」等、さまざまな手法があります。
ただこれらの占星術を使いこなそうとすると、やはりその分野の専門知識が必要になります。たとえば、気象予報士が「気象占星術」を、証券アナリストが「金融占星術」を読み解くなど、専門知識を持った人がリーディングすると、より正確な予測や解釈が可能になるでしょう。
さて話は戻り、2024年春分図の特徴を読み解いてみます。（場所は東京、プラシーダスで作っています）
目次
【2024年春分図の特徴】
・南半球に9天体
・Ascかに座・MCおひつじ座（活動宮）
・ＭＣ太陽海王星と１Ｈ月120度
・太陽と冥王星60度
・１H月と７H冥王星90度
・９H金星土星が0度
南半球に集まる天体たち
南半球（半分より上）に集まる天体は、10天体のうち９つあります。問題を抱え込んでジリジリしているよりも、外側に意識を向けしっかりと目標を立て、社会やコミュニティとつながりながら成長し、評価されたい意欲が高まります。
「社会で何ができるか」「今よりさらに上昇したい！」という向上心を持つ人や、野心を追求する人たちが増えていくでしょう。
Ascかに座・MCおひつじ座
Asc（昇順）もMC（天頂）も、どちらも活動宮です。待っているだけの受け身的な姿勢ではなく、自ら積極的に行動するエネルギーが活発化していく一年になるでしょう。
一人で頑張るよりも、慣れ親しんだ場所や親しい人や仲間たちと助け合いながら、絆を深めていくことで、未知なる世界へ挑戦したい意欲が高まります。自分の個性やオリジナリティをアピールして、誰も真似できない新たな道を切り拓いていきましょう。
またかに座には、多湿という意味があるので、雨が多い年になるかもしれません。
ＭＣ太陽海王星と１ハウス月120度
マンデン占星術では、太陽は政府や首相を表します。その太陽が天頂である10ハウスにあります。一方で、月は国民や大衆を表し、1ハウスかに座のルーラーでもあります。太陽と月が強調されたハウスに位置していて、120度の調和関係にあることから、国のトップが国民の欲求に寄り添い、強いリーダーシップを発揮して国を盛り立てようとする傾向が見られます。
ただ、太陽の近くには海王星が。海王星は、理想・希望というプラスの意味がある一方で、あいまい・誤魔化し・お酒などの意味もあります。太陽が牡羊座にあり、海王星が魚座に位置しているため、政策はあいまいな理想論だけで、あれよあれよという間に進められてしまう可能性があります。国のリーダーが口先だけの理想主義を掲げ、実体が伴わず信頼を損なう状況が続くかもしれません。
自民党のキックバック問題や不適切なパーティ問題など、信用を損なう出来事が起こるものの明確な弁明もなく、なんとなくうやむやになってしまうあいまいさが今年も続くかもしれません。
太陽と冥王星60度・１ハウス月と７ハウス冥王星90度
7ハウスは外交を、冥王星は絶対権力を表します。日本にとって絶対権力を持つ国が目の前に現れ、政府（太陽）は海外からの圧力に屈し、要望を受け入れるのでしょう。しかしこれにより国民（月）は大きなストレスを感じそうです。政府が諸外国の要望に忖度するので、国民がストレスを感じやすくなるのです。
9ハウスに多くの天体が位置しているため、今年も海外からの影響が大きくなりそうです。政府が外交政策で外国に頼りすぎると、国内が緊張状態になるかもしれません。
または７ハウス（向こうからやってくるもの）が自然災害だとすると、政府（太陽）は私たちを支援してくれますが、それだけでは十分ではないかもしれません。万が一のための備蓄・安全確保などの備えは、各自でしておくのが良さそうですね。
９ハウス金星土星が0度
土星が金星に影響を与えています。金星はお金や財産を表し、土星の影響は制限や抑制を意味します。これは、日本の貿易や為替の影響などは海外の状況次第ということでしょう。日本の経済は自国での主導権が抑えられ、海外の動き次第で揺れ動きそうです。
【私たちにできること】
国民（月）と意識をリセットする（冥王星）の関係から、私たちができることは、大きく意識を変えていくことです。より良い方向に向かうために、これまでのことをリセットしていくのです。
その過程で、感情が揺さぶられ、極端な変化を受けるかもしれませんが、その変化を受け入れ適応することが大切です。生き方をガラリと変える人も出てくるかもしれませんが、それも今年の特徴です。
また、国内の状況、国際情勢、経済の動きなどについて、今何が起きているか信頼できる情報源から情報収集する。自分の安全を確保するために貯蓄や健康、安全などの準備をする。将来に備えて新しい知識やスキルを身につけることも重要になるのでしょう。
そして最後は、お互いに支え合い、協力し合うこと。共に未来を築いていくためには、一人一人の努力だけでなく、社会とつながって適応していくことが大事なんだな、と思ったのが2024年の春分図の読み解きでした。
2024年11月冥王星山羊座時代から水瓶座時代へ
今年のビックイベントといえば、冥王星がみずがめ座に入ること。11月20日は、新たな時代の幕開けといえます。
いまは旧時代の最終地点が近づいているので、新時代に向けて「手放す」ことを強いられる人もでてくるでしょう。これは国や企業も同じで、歴史的に長く続いてきたものが次々と変化していきます。
政治や大企業においても、汚職や不正が次々と暴露されていますね。これまでのやり方や慣習が明るみに出て、それらをクリアにしない限り、水瓶座の新しい世界には進めないのでしょう。
移行期に起こる変化は決して容易な道ではありませんが、古い枠組みを手放し、新たな自己へと生まれ変わる過程は、私たち一人ひとりにとっても、国全体にとっても、将来に向けた無限の可能性を秘めています。
星の動きは私たちに影響を与えますが、最終的には自分の選択と行動が未来を形作ります。新しい世界は、私たちの内にある強さと、夢に向かって進む勇気から生まれます。一歩一歩前進し続けて、明るい未来に向かっていきましょう。
長文を読んでくださり、ありがとうございました。いつもあなたを応援しています。
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