アーユルヴェーダは昔、兵士の傷を癒す古代の知恵だった。

ただいま、南インドケララ州で究極のデトックス!パンチャカルマを21日間体験中です。

滞在先のアーユルベーダ病院に到着すると、ドクターが自分の先祖の歴史について語ってくれました。興味深いお話だったので、シェアしますね。その流れで、ご先祖の寺院にも連れて行ってくれることになりました。なるほど。この病院のHPに”250年の伝統あるアーユルベーダ病院”と書かれていた理由が分かりました。

ここからはドクターから聞いたお話です。

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約800年前、まだ多数の王国が存在していた頃の話です。この地域は小さな国の一つだったため、近隣の国からの攻撃から守るために、軍を強化しなければなりませんでした。そこで、インド古来の伝統武術である”カラリパヤットゥ”のグルカル(師匠)が、武道学校を設立するために北ケララからこの地にやってきました。このグルカルこそ、当病院のご先祖だというのです。

カラリパヤットゥ (Kalaripayattu)は南インド・ケララ州が起源で、数千年の歴史を持つ世界最古の武術。中国拳法や空手、カンフーなどのルーツになったとも云われています。

グルカルは、弟子たちに2つのことを教えていました。1つは兵士に武術の技術を教え、戦いに勝つための精神力を教育し、兵を強化すること。もう1つは、戦った後に外傷を負った兵士や、心の傷を負った兵士たちに対して、治療することでした。

しかし250年前、トリバンドラム王国(現在ケララ州の首都)によって占領されることになりました。戦う必要のなくなった武道学校も閉鎖されることに。その結果、グルカルは精神性の教育とアーユルベーダ医学に専念することになったそうです。

病院のウェブサイトに「250年の伝統」と書かれているのは、このような歴史があるからだったのですね。

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とても興味深いお話だったので、ドクターのご先祖が祀られているお寺(Amaramkavu Devi Temple)に連れて行ってもらいました。到着すると、寺院は森林に覆われていて荘厳な雰囲気です。高次な存在がこの神殿にいるのを感じます。

樹齢800年を超える樹木もありました。神聖な場所で穏やかな雰囲気の美しい寺院です。自然の中に祀られている”ネイチャーテンプル”は珍しいそうです。

お祈りの前に額に赤い印をつけます。ティーカ(Tika)というそうで、お祈りをする人の額に塗ります。お祈りのための神聖な印だそうです。

私も塗りました。スッピンなので額だけで。

お祈りの仕方を見せてくれます。

私もギーの入っているランプに火をつけて、お祈りしました。(30ルピー)

3種類の神(diety)

寺院には3種類の神(diety)が祀られていました。インド哲学では、世界は3つのグナ(性質)によってできている、という考え方があるので、その3種類の神様です。

サットヴァ:知識。幸福。精神を純粋にする。

ラジャス:行動。権力。支配。

タマス:恐怖。従属。無知。寝る。

当時他国との戦争に行くときの話を、サットヴァ、ラジャス、タマスの三つのグナを使って説明してくれました。

戦争に行く前は、サットヴァの神様に祈りを捧げます。戦争に必要な兵器や装備が準備しなければなりません。よき戦略を立てて、敵の情報を収集し、自軍の強みと弱みを分析する必要もあります。また戦争に行く前に穏やかな心を整えることも重要です。そのような時に祈る神です。

戦争が始まると、ラジャスの神様に祈りを捧げます。戦闘では敵に打ち勝つために、強い意志力と闘争心が必要になります。領土を奪取するためには、野心と征服欲をもち、戦争の勝利を目指して敵を討伐する、領土を奪取するなどを行います。そのような時に祈る神です。

戦争が終わると、タマスの神様に祈りを捧げます。戦争の後ケガ人は横たわり、戦死者の弔い、戦争被害の復旧活動を行います。死者の弔いでは、悲しみや怒りなどの感情を抑えて冷静に弔いを行い、被害の復旧作業は、長い時間かけて忍耐強く回復させていきます。そのような時に祈る神です。

※実はそれぞれの神様について写真を撮ったのですが、不思議なことにこの3枚だけがピンク一色で何も映っていませんでした。ピンク色のオーブは、位の高い霊がそこにいることを示す証だとか。もしそうなら、背筋がピンと伸びる想いです。

武器庫

続いて、近くにある神聖な武器が置かれている寺院に案内されました。カラリパヤットゥの刀などを保管していた所です。

この場所に来ると、すぐに神聖な場所だということが分かります。そういう澄んだ気が流れているからです。

するとドクターが、「この寺院を設立した僕の老祖母が、神と出会った最初の場所なんだよ。」と言いました。なるほど。それで神聖な雰囲気がするんだ・・と納得です。ここです。↓

私がそこに近づこうとしたら、ドクターが「靴を脱ぎなさい。なぜならここは神様と出会った神聖な場所だから」と言いました。この話を聞いて、聖書のモーセが神に出会って十戒を授かったときのことを思い出しました。モーセが神のいるホレブ山に登ると、どこからともなく神の声が聞こえてきて「靴を脱ぎなさい。ここは神のいる神聖な場所だから」と告げられます。

芝の上で高次の神と会うときは、どの神様であれ、時代や国が異なっても聖地に泥を持ち込むことなく、敬意を払うために靴を脱ぐことは大切ですね。

緑が美しくて、本当に神様がいることを感じます。写真でも伝わるといいな。

 

ところで、この寺院では毎年大きなお祭りがあります。そのお祭りでは、グルカルの血族のみが武器庫から刀を取り出すことができます。現在、ドクターの叔父さんがその役目を引き継いでいるそうです。

病院にはドクターの大叔父の写真も飾られています。彼は、カラリパヤット、マントラ療法、ヨガ療法の達人として、マルマ・ヨギという名前で広く知られた方だそうです。そしてこの役割は現在、ドクターに受け継がれています。

この地に250年続く当病院は、長い伝統を誇り、ルーツは800年前にさかのぼることを知りました。

この病院は、私たちのような海外からの訪問者を受け入れるアーユルベーダの入院施設でもありますが、日中は地元のインド人のかかりつけ町医者でもあります。これまでも多くの人たちからの信頼され、愛されてきた病院なのでしょう。今日はインドの歴史や文化について知ることができました。

マルマヨギアーユルヴェーダ病院はこちら。

Family Tradition

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